外国文学・著者別

がいこくぶんがく・ちょしゃべつ 商品一覧
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ヴェネツィアの青い天使
著者はイギリスの人だということですが、なるほど、いかにもヨーロッパの香りがする文学です。ヨーロッパの方ならすんなり読めてそれなりに楽しめるお話だと思いますが、日本においては聖書に興味のある人に読者が......
ヴィトゲンシュタインの箒
ヒロインのレノアは20代半ばの女性です。だから、ビルドゥングスロマン(”教養小説”と訳されますが、あまり適切な訳語ではなく、”成長小説”とでも言った方がいいかも)のヒロインとしては、ちょっと年取り......
ヴァギナ・モノローグ
女性達から語られる性賛歌でありますが、いつのまにか暴力反対というテーマにすりかわっています。しかし、女性の本態は平和、であれば矛盾することもありませんし、ショッキングなタイトルの割には読後、ほのぼの......
私のお尻って大きく見える?―「ジャクリーン・ペインの日記」
何ともインパクトのある装丁で、手に取るのも躊躇われるほどですが読んでみると面白かったです。コメディエンヌが作者だけあって、随所に散りばめられた軽いユーモアはさくさく読めるし、お尻を気にする日記の主ジ......
レイニー―ある新婚夫婦の物語
育った環境も価値観も違う新婚夫婦が、衝突しながら生活していくうちにお互いに歩み寄って、考え方も変化していく様子がユーモアを交えて綴られています。最初は主人公の頭の悪そうな口語にイライラさせられるかも......
ルールズ・オブ・アトラクション (ヴィレッジブックス)
気のせいかもしれないけれど、初めてヌーベルバーグ映画を観たときの印象がよみがえった。町山智浩さん(名著『〈映画の見方〉がわかる本』の著者)が書いた解説によると、この作品には、ジェームズ・ジョイスの......
ルビコン・ビーチ
P・K・ディックはポップな感じが魅力的で、残酷な描写があってもあまり読み手に痛みは伝わらないのですが、この小説は、ディックに似た感性でありながら、非常に痛い。そして、ディックのようにカラッとしてなく......
リヴァイアサン
というくらい、いままでで一番、重く、なおかつ、夜どおし読んでしまうほど、おもしろい。 わけのわからない結果と原因を提示され、「なんでやねん!」とつっこみつつも、好奇心で読みつづけ、「なるほど。そいう......
リトル・アースクウェイク
「妊婦版Sex and the City」と謳われているとおり4人の女性(うち3人は妊婦)が本音をぶつけあう。著者の分身のような主人公とその周辺にモデルがいるのであろう脇役から成る1、2作から一転、......
ラルフ・エリスン短編集
アメリカの黒人少年の話がほとんどの物語だったが、違和感なく読めた。子供のたわい無い日常に日本人と変わらぬ姿を見たことが、当然とはいえ新鮮だった。同じ人間ということを改めて実感したが、なにか、日本の小......
ラブレター
ドラマを見ている最中に、小説本を知りました。読み出した途端、ぐいぐい引き込まれて一気に読みました。本当に良くできた物語です。主人公アンドレアを始め、登場人物全てが魅力的。ドラマの作家が小説にしただけ......
ラブ&デス
本当はもっと洒落た小説なのだろうな、とは思うのですが、読んでて思わず眉間にしわが寄りました。気持ち悪いんです「私」が。つまりそれだけアデアの力があるということなのでしょうけれど。面白いことは面白いで......
ラビット・アングストローム
たいした作品ではないが長篇4部作に描出された擬似人生の他愛なさが逆に良い。人生と同じ長さの小説は読めないのだから、人生をこんな程度の長すぎる長篇に圧縮するのも悪くないのではないか。人生の滑稽さが、こ......
15歳の時にアウシュビッツを経験した著者の自伝小説。 ユダヤ人強制収容所の想像を絶する残酷な状況を、終始淡々とした文体で綴っている。 そのことが逆に読み手に大きな衝撃を与える。 極限状態を経験......
「電通」文学にまみれて―チャート式小説技術時評
基本的に書評や文芸時評は作品を貶さない。それは出版業界における礼儀なのかもしれないが、評が出るということはほぼ確実にそれは誉める意図で書かれる。誉めたくないようなものは扱わないし、扱う場合も大抵なん......
“関係”の詩学
このような著作の限界としてすでに発言している、しっかりとした教育を受けているインテリの言葉としてしか聞こえない限界がある。 マルクス的な階層論では現在に通用しないのではないだろうか。それはブルデ......
“関係”の詩学
この本は、カリブ海マルチニックの黒人詩人・思想家E.グリッサンが1990年に発表した評論集だ。この本を出版したときにはすでに60歳をこえている。50年代から文筆家として活動しているグリッサンが思想家......
「間」の日本文化
日本語の「間」の構造/「間」の風土/芸術における「間」/日本人の「間」の感覚/「間」の意識構造 なる章立てを見ても分かるとおり、日本独特の「間」の文化を生活・文学・芸術など様々な視点から論じている......
「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察 (文春文庫)
「亭」シリーズの三作目。本作からジュリーは警視に昇進した。アガサの口撃に閉口しながらも軽くいなすメルローズはいつも通り。相変わらず古き良き時代のイギリスの田園風景と会話が描かれる。しかし、森の中から......
私が売られた日
1859年3月、ジョージア州サバナで行われたアメリカ史上最大の奴隷市を下敷きに書かれた物語。登場人物のうち、事業の失敗などで奴隷を含む財産を売り払うことになるピアス・バトラーとその娘たち、ピアスの妻......
ロンドン〈下〉
ロンドンを舞台にした超大河歴史小説だ。 これほどのスケールの小説は日本には存在しないのではないか。何しろロンドンに生きた9つの家族の歴史をBC54年からAD1997年迄の約2000年に亘って描いて......
ロンドン〈上〉
ロンドンを舞台にした超大河歴史小説だ。 これほどのスケールの小説は日本には存在しないのではないか。何しろロンドンに生きた9つの家族の歴史をBC54年からAD1997年迄の約2000年に亘って描いて......
恋愛療法
冒頭からどんどん虜になる。凝った作りの作品ながら、そんなことはあまり考える必要もない。そういうことは文芸評論家に任せて、私たちはただ楽しみ、笑い、考えるのだ。夫婦のあり方、友達。生きるってなに? ......
令嬢レジーナの決断―華麗なるマロリー一族 (ヴィレッジブックス)
ヒーローが情けない。散々な遊び人のくせに、ぐだぐだとコンプレックスを引きずっています。しかも、ヒロインと結婚して、諦めるしかない状況になってさえ往生際悪く現実から逃げて、ヒロインを置き去りにします。......
リーヴィング・エデン
たとえどんなに実現が不可能だと思われる夢でも、諦めず、自分を信じて夢に向かって進めば、叶わない夢は無い。16歳のタリーは健気に生き抜いていきます。大きな夢に向かって。精一杯努力して、たくさん悲しんで......
ラブ・アゲイン
「重厚な」という言葉がふさわしい恋愛小説である。英国の演劇界を舞台に現在と過去、現実と虚構が整然と描き分けられるなか、登場人物たちが抱くそれぞれの恋慕は錯綜し、回廊をめぐるがごとく綿綿と果てがない。......
楽園ニュース
単なるガイドブックでもなければ、かったるい小説でもないし、お堅い歴史書の類とも違う。南国ハワイへのパックツアーに参加したイギリス人ご一行。同じ英語圏といえども、イギリスから見ればハワイは極東!高い期......
欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
世紀の相場師…のほうが、皆さんが言われているように、小説としても、文章の点でもこなれていて 上を行くだろう。しかし、面白くするために入れられた、相場と関係ないエピソードが、何とか天才から ヒントをつ......
ヴァニシングポイント
タイトルは彼のブログの読者の方のコメントから頂きました。 文章は結構荒いです。 ただ、これは狙ったものでしょう。 未完成に終わった次作のコンセプトは「きれいな日本語」でしたからね。 内容は半自伝的な......
ワーキングガール・ウォーズ
主な登場人物は翔子と愛美。 この2人は自分では意識してないようだけど絶対的に「女の味方」。 たとえいい印象を持っていない客や部下であっても、 困っている人を見たらほうっておけない。 文句を言いつつも......
我餓狼と化す
戊辰戦争といえば、北越戦争、会津戦争、箱舘戦争など大戦争は多数の書手によって語られているが、本書には主に江戸開城の頃から江戸を飛出して各地で抵抗を続けた根性ある幕府方の人びとの生と死が活写されている......
笑わせたるっ
地味〜な表紙なのでちょっと迷ったのだが、「賞金一千万のコンテストに挑戦」(これってM1グランプリのことだろうけど)という部分に引かれて買ってみた。そしたらこれが拾いモノ。売れない芸人の青春小説ってい......
笑う茶碗
この本、気軽に読み始め、また大笑いのうちに気軽に読み終わりもする。が、実は曲者なのでは…と思える。奥さんとの奇妙なコンビネーションと面白がりのセンスの絶妙さには夫婦の鑑を見るようだ。奥さんは、ウグイ......
私らしくあの場所へ
数種の女性誌のコラボレーション企画がベースの、 車を小道具とした恋愛短編集。 CD付き、かつ写真や栞にもこだわった、 都会的ライフスタイル溢れる一冊。 陳腐に陥る一歩手前、話題の女性作家たちが ス......
私という運命について
白石さんの事も知りませんでした。二年くらい前にタイトルに引かれて、読みました。 長い文章に、分厚さ。二段に別れ、大変な時間をかけて読みました。(-.-;)十年という長さと。巧に書き込んでいる細かさに......
私は日曜がキライ。
2ちゃんねるのボーダー板で話題の本なので読んでみました。 編集者はボーダーのことを知らないで出して青くなっていそうな本です。 写真が老けてます。本当にこの歳ですか?とても感覚が古臭いです。 若くして......
私の庭
最初に断っておく、自分はこの浅草編より次の蝦夷地編を先に読んだ。自分は道民であり、タイミングもあって一寸邪道かもしれない。けれど小説展開の手法にはありふれたものであり感想もまた一味違った物になると思......
私が語りはじめた彼は
なぜかもてる、大学教授の村川融←ぶさいくな中年(笑 をとりまく、妻・略奪女・子供・教え子・教え子の彼氏・・・ そんな人たちが、村川について語ります。 村川は一回もでてきません。 最後、死にま......
私の部屋のポプリ
もともと女性の作家の文章を好きになって読むようになり、最近の女流と言われる方はほとんど気持ちよく読まさせていただいてます。が、しかし、熊井さんの文章は30年経ってもなおかつ新しさを感じさせるエッセイ......
私の昭和の終わり史
80年代半ばの雑誌の連載を、2000年代の今、単行本にする意味・意図は何だったのだろうか。 収められた内容は、80年代だからこそ生きていたのであり、現在ではもはや当時を懐かしむよすが意外の何物でもな......
忘れないと誓ったぼくがいた
存在が「消える」という奇妙な病気にかかっている少女に恋をした少年が、彼女を助けるために大学受験や日々の生活を全て捨てて一生懸命になるところが切なかった。単に姿・形が消えるだけでなく彼女に接した人間も......
吾輩はロンドンである
ヴィクトリア・ステーションのおかま歩き、スキンヘッドの肩車、浜松名物うなぎパイならぬロンドン名物うなぎスープにうなぎゼリー、短足自転車坂くだり・・・・・著者はロンドンでほとんど漱石になっちゃってます......
ロリータ
「主人公ハンバートの妄想、独白」の外側に、“これは「ナボコフの小説」である”という“文学の入れ子構造”があってはじめて成立する、文学的な文学だ。センシティブなお題(ロリコン)と妄想の強度を考えると......
洛神の賦
日本では、曹植を主人公にした小説は珍しい。某作家の短編集はあっても、一冊丸ごと曹植が主人公という小説は、日本に入ってきたのは私の知る限りこの本が初めてでしょう。そういった意味で、希少価値のある本で......
幽閉
原題はMercure(水銀)だが、この本に限らずノートン作品の題名は、日本の読者にとっては難しすぎたり(二重三重の意味を含むこともしばしば)、そのままでは作品全体のイメージが伝わりにくいため、邦訳で......
ミゲル・ストリート
17の短編から構成されており、それぞれミゲルストリートの住人についてかかれている。 各章でピックアップされる人物たちは、必死に自分を保とうとする。しかしほとんどの住民はそれに失敗してしまう。 名前......
ベンドシニスター (Lettres)
ウラジーミル・ナボコフによるこの作品は、独裁者が統治する全体主義的警察国家において、哲学教授のアダム・クルークが蒙る悲劇を物語の主軸としています。妻を病で喪い、友人達が次々と逮捕、投獄され、愛する息......
盟約 下 文春文庫 ニ 1-5
「勇魚」に始まるニコル氏の大河小説の第二段である。 「勇魚」の主人公であった甚助(銛一甚助=ジム・スカイ)の末子である銛一三郎の物語である。カナダに居住する甚助の末子三郎は、日本人への偏見に満ちた......
盟約 上 文春文庫 ニ 1-4
「勇魚」に始まるニコル氏の大河小説の第二弾である。 「勇魚」の主人公であった甚助(銛一甚助=ジム・スカイ)の末子である銛一三郎の物語である。カナダに居住する甚助の末子三郎は、日本人への偏見に満ちたカ......
フェイエトン―ヤン・ネルダ短篇集
チェコ文学でいうフイエトンとは、新聞の政治欄に載せる軽いテイストの記事であるという。文芸批評、ゴシップ、風刺、ファッションなどをミックスして、軽妙でしゃれた文体で書くのが特徴だ。本書は、フェイエト......
野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)
イスラムの掟を破り、精霊の呪によってライオンの姿に変えられた、 ペルシャの王子オラスミン。 獣からも人間からも隔たり、絶望的な孤独感を抱きながら、 呪いを解くために女性の愛を求めて、薔薇の国フランス......
漂民バジャウの物語―人類学者が暮らしたフィリピン・スールー諸島
私は現在フィリピン在住だが、こちらに来る前に知人から薦められて読み、現在紛争地帯になっているスールー諸島の美しい情景を思い描いた。著者が現地に滞在した60年代後半という時代背景、そして母国アメリカへ......
源にふれろ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
とにかく海の描写が素晴らしい。 冒頭のサーファーがたむろする雑多な町の風景から,後半に登場する,誰も立ち入ることのできない禁断の海辺まで,どこも海の蒼さ,空の青さ,海の香りまで感じられそうなくらいリ......
波のかなた
主人公は14才の女の子。見ためは児童書ではないし、大人も楽しめる本だけれど、主人公と同年代の女の子、特に、マンガは読むけど本は読まない、ちっともリアルじゃないからっていう女の子に、特にすすめます。......
渡り鳥と秋
ナギーブ・マフフーズは、アラブ初のノーベル文学賞作家。 日本でも短編・アンソロジーを含めて5冊出版されていますが、 とくにアラブに興味がなくても「文学」として楽しむなら、この本がおすすめ。 作品の......
我が名はエリザベス〈上巻〉―生きた恋した輝いた小説 エリザベス一世自伝
この本はエリザベス一世が回想録を書いたという体裁の小説である。 この巻の章は「庶子」「処女」「女王」。 生まれる前から何度も庶子の烙印を押された幼少期、微妙な綱渡りが必要になった父の死後、そして即......
我が名はエリザベス―生きた恋した輝いた小説エリザベス一世自伝〈下巻〉
エリザベスの書いた回想録という体裁の小説である。 この巻の章は「ベローナ」「グロリアーナ」。ベローナは戦さの女神で、グロリアーナは栄光を意味するエリザベス一世を称える呼び名である。 下巻になるとエ......
別れの報酬 (光文社 Vコレクション)
こういう話にありがちな現実離れしたストーリーなんだけどさほど違和感なく読めます。ホテルの細部もおもしろくて楽しめました。エッチ度も星4つ。...
ラザロの子
医学サスペンスというか、人間回復小説というか。表題にあるラザロとは聖書においてキリストが死後4日目にして復活させた弟子。この物語は、植物状態にある幼い少女フランキーの心(潜在意識の下層、奥深く沈ん......
ライスマザー〈下〉
読み応えのある大河小説です。日本でいうなら、玉岡かおるさんあたりが描く世界に似ているかもしれません。語り手が次々に変わり、男性も女性も自分の心情や体験を語っていきます。それでも圧倒的に女性登場人物の......
ヴォス―オーストラリアの探険家の物語〈上〉
主人公ヴォス(VOSS)はドイツ系。 移民の国オーストラリアとは言ってもこの時代すでに、英国系住民と、 一部の財産家によって豪州社会はモノトーン化されていた。 当然そこでは自分たち共通のカラーではな......
ヴェネツィア―水の迷宮の夢
アナイス・二ンの絶唱調 三島由紀夫の演説調は全然ありません 一旅行者として神話と歴史と現代のあいだで「魚になった気分」「自然は多数決を無視する」「目だけの機能」などの自然科学的分析によりヴェネツィア......
ヴィリーへの手紙
16才のポーランド人シュテファンが好きになったのは、なんとナチスの兵士ヴィリーだった。同性愛者は強制収容所に送られてしまうというナチス政権下、それでもふたりは愛することをやめなかった。実話をもとにし......
ヴァインランド
個人的にはピンチョンの作品はこのヴァインランドに限らず、「理解」よりもむしろ「イメージして感じる」ことが重要なのではと思っている。 「重力の虹」「V」など、イメージのカオスに身を委ねて読み進めて......
ヴァイオレット&クレア
この話全体がキラキラ輝いていました。お互いを必要としているのに、すれ違ってしまう『ヴァイオレット』と『クレア』。リア・ブロック独自の感性がキラキラと輝き、読者にも届くでしょう。ダークな部分があるとこ......
ワット
徹頭徹尾合理的な叙述を展開することで、かえって狂気とユーモアを誘います。読んでいてクツクツと笑いがこみ上げてくるような本です。はっきりいってイカれてますが、日本の小説のように暗さがないところが印象的......
私自身の見えない徴
ジャンルに関係なく、素晴らしいものは素晴らしいのでどうしようもない。 自分の世界に閉じこもっていた20歳の女性が、 小学校の数学の教師になったことをきっかけに、周りに心を開き始める物語だ。 ストーリ......
私たちがやったこと
表題作「私たちがやったこと」、そこまでのことするカップルなんて、ありえないと思うが、愛し合うどんな二人も、そこまでのことをやりかねない、と思わされる。「さりげない日常」を強調した「フツーの恋愛」ぶっ......
惑星の恋人たち
アメリカに実在したというペンシルヴァニアの小さな町セントラリア。1962年以来二十年以上続いているという鉱脈火事で、今現在は廃町になっているだろうといわれているこの町が本書の舞台である。とにかく、本......
若かった日々
自伝的連作短編集。レズビアンであることに目覚めること、父親との関係、そんなことが淡々と語らる。淡々とだけれど、けっこう心に爪あとを残すような語りでもありますね。さりげない、煙草をめぐるエピソード......
ロザムンドおばさんの花束
この中の作品には多くが“家族の愛”についてかかれています。『人形の家』では亡くなったお父さんの変わりに妹への「人形の家」のプレゼントを一生懸命に考えるウィリアムの心情。「息子の結婚」では珍しく母親が......
ロザムンドおばさんのお茶の時間
ピルチャーの短編の中では、わりあい地味といっていい作品です。ただ、最後の「再会」は何ともいえない雰囲気が心に残ります。非の打ち所がない恋人がいる主人公トムが、伯母の屋敷で再会した幼なじみのキティ。......
ワシントン・スクエア
本書はウイリアム・ワイラー(あの「ベンハー」や「ローマの休日」の監督です!)監督で、オリビア・デ・ハビランド(「風と共に去りぬ」のメラニー役)がアカデミー主演女優賞を取った『女相続人』の原作で、本......
ローズマリー 上
この話をヨンで、とっても感動しました。妻としての立場・母親としての立場で主人公が自分がいなくなったら彼らはどうするのだろう?どうやって生きていくのだろう?と必死に悩む姿がとてもいたいたしくもあります......
路面電車
あくまで文体で発見した部分を列挙すると1、句点無しに、読点だけで長文が続く2、文の途中に( )を多用3、ストーリーが無く、途中で話が錯綜し続けるあと、解説にもあったけど、4、≪電車≫を説明する際、細......
ルーゴン家の誕生 (ルーゴン・マッカール叢書)
「居酒屋」「ナナ」を代表とするルーゴン・マッカール叢書全20巻は、1冊ずつ独立した小説としても読めるが、この「ルーゴン家の誕生」が、一家の母祖(Matriarch)アドリアーヌとその2人の息子たちを......
ルイーズに訪れた恋は
オスカー候補の演技派ローラ・リニーが主人公ルイーズを、In Good Companyやスパイダーマン3で注目のトファー・グレイスがF・スコットを、 オスカー女優マーシャ・ゲイ・ハーデンがルイーズの友......
力道山 (ヴィレッジブックス)
「大統領の理髪師」と同じ著者だったので、なんとなく買ってみました。 力道山をリアルタイムで知っているわけでもなく、プロレスや相撲にも興味はありませんが、そんな私のような無知な人間でもすーっと世界に入......
ラン・キャッチ・キス
My first impression on this book was "gee, the main character goes for sexual encounters way too mu......
ラブリー・ボーン
天国の情景の描写は、今いる地上と変わらない様子。 しかし、望めばほしいものが出てくる。気に入った建物や庭など。 心から望むもので好きな国を自分のまわりに作れるのだけど これだと脳の発育の未熟な者、経......
ラブ・ストーリーを読む老人
「カモメに飛ぶことを教えた猫」で有名なルイス セプルベダの、確かデビュー作だったと記憶しています(違っていたらごめんなさい)。問題解決のためには彼を頼るしかないと目される百戦錬磨の老人が、チビリチビ......
ラビ・エリシャの遍歴
本書はユダヤのラビ文学中のわずかな記述と1・2世紀のパレスチナにおけるユダヤ教の背景をベースに創作された小説である。作者のイマジネーションには驚かされる。が更に驚くべきは作品中のラビ・エリシャの人生......
ヴェルリオーカ
本の帯というものは、どうでもいいものが多いけど、これは例外中の例外。上記のエディター・レヴューのあとに、上のことばが付いていた。これではもうなにも書けないようなもの、でもがんばるぞ。ワーシャとイーワ......
ヴァンサンに夢中
彼の作品はどれもそうだが、いつも予想を心地よく裏切る。 この作品も、もっと甘やかな、なんというか一種の軟弱さを予期していたら、見事にちがった。 ギベールは徹底的に正直なひとである。多くの人がやってし......
若きフランスたち―諧謔小説集
彼のボードレールに「フランス文学の魔術師」と言わしめたゴーチエの作品集。古典的な旧来の価値観をぶち壊すロマン派の中心的存在でありながら、第三者的な目線でロマン派の生態を活写し、自らもその遡上に載せて......
ロッティー、家へ帰ろう
テリーケイの本を読むのは『光の谷間』に続いて 2冊目。 文体は落ち着いていて かといって淡々としているわけではなく 様々に読者を楽しませる要素を盛り込んでいるので かなり好きな物書きの一人になりまし......
ロスト・フレンド
表面上ではとりつくろって、お互い親友だと思いながらも相手と自分を比較して羨んだり、妬んだり・・・この本読んでいて自分にも思い当た節がたくさんありました。女の友情ってほんといろいろと複雑・・・?「どん......
鹿鼎記〈3〉五台山の邂逅
金庸の作品は、全て読んでるけど、いつも一巻目が、ダメダメ。しかし、二巻目以降の面白さは、ピカイチ!!二巻・三巻を同時に買ってしったので、寝る間も惜しみ、読みふけってしまうぐらい面白い。さて、この作品......
鹿鼎記 7 故郷再び
舞台は中国の清朝康煕帝の時代。主人公は口がうまいだけが取り柄の少年・韋小宝。母親は揚州の女郎屋の女郎。父親は誰だか分からない。生まれも環境も劣悪な中で育ったが、口八丁手八丁で、いつの間にか「皇帝の側......
鹿鼎記 6 クレムリンの女帝
金庸の武侠小説は、元や宋の時代が多いが、この本の舞台は清の康煕帝の時代である。元や宋の時代の物語もユーラシア大陸を舞台にストーリーが展開していくが、康煕帝時代の清を舞台にする本書も、広い舞台で物語が......
鹿鼎記 1 少年康熙帝
これまで、トニー・レオンとアンディ・ラウのVCDで見たり、チャウ・シンチーの映画で見ていましたが、やっと日本語で読むことができて、いろんななぞが解けました。中国語の字幕だけでは、なかなか人間関係や、......
六月の組曲
スコットランドのお金持ちのお坊ちゃまのお父さんに、不釣合いなお家の出身ながら気にしていないお母さん、その3人の息子達。その長男のニューヨークの男の恋人、友達。二人の義妹。その家族と微妙に繋がる絵描き......
老女の聖なる贈りもの
セラピストである白人女性の先生が、セラピーをするつもりだった自分の死期を語るネイティブアメリカンの老女の患者から色々と学ぶ事になるという辺りがメインに書かれているのだが是非3回くらい読んでみて欲しい......
連城訣〈2〉雪華舞う谷
後書きにもありますが、やっぱりこれは中国版岩窟王です。こんなに主人公が悲惨な話はなかなかないのでは。金庸の作品中、私はこの作品が一番好きです。...
連城訣〈1〉菊花散る窓
後書きにも書かれていますが、これは将に中国版岩窟王だと思います。これほど主人公が悲惨な目に遭わされる小説というのはなかなかないと思います。金庸作品の中で私のベスト1の作品です。...
還珠姫
中国語VCDを見てわからなかったか所がこの本のおかげでだいぶ解決しました。ただ抄訳なので好きなシーンが削られているのが残念。第二部第三部もぜひ抄訳でよみたいです。...
私は生まれる 見知らぬ大地で〈下〉
主人公のオリビアは、幼い頃にシングルマザーだった母親に愛されなかったことで、深い深い心の傷を抱えている。傷は過去のものであり、母親には悪気はなかった、仕方がなかったのだ、と大人になって頭で理解するこ......
私は生まれる 見知らぬ大地で〈上〉
主人公のオリビアは、幼い頃にシングルマザーだった母親に愛されなかったことで、深い深い心の傷を抱えている。傷は過去のものであり、母親には悪気はなかった、仕方がなかったのだ、と大人になって頭で理解するこ......
私の名前はキム・サムスン 下
人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」の原作本です。 ドラマとの違いは下巻で大きくなりますが、ドラマではジノンの事故後3年の話で、原作では5年後だからだと思います。3年後ならばドラマのようにもがいて......
私の名前はキム・サムスン 上
人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」の原作本です。 ドラマとは設定が若干ちがいますが、こちらのサムスンとジノンもテンポのよい掛け合いが楽しいです。サムスンはキム・ソナさんのイメージですが、ジノンは......
ロル・V・シュタインの歓喜
対象を見つめ、書くものである作家の身体性の問題が、そのまま読者の身体性の問題として迫ってくる。それは、行動する者から、‘見る者’であることが多くなった人間の、肉体性の欠如の叫びであると同時に、喜び......
小説 恋愛をめぐる24の省察
素晴らしい、の一言である。しばらくこんなに楽しく、そして同時に明快な書を読んだ試しがあっただろうか?私は作者の存在を以前は知らなかったので彼の本を手にしたのはまったくの偶然といってもよかったのだが、......
レクイエム
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